小林賢太郎演劇作品/K.K.P.#8「うるう」 in 札幌かでるホール
シンプル(に見えた)なセット、端の方で控えめにチェロを奏でる徳澤青弦さん、
そしておもむろに始まった小林賢太郎による一人芝居。
それが、グラフィカルな舞台演出によって深い森に見えはじめ、
パントマイムによって好奇心に満ちた瞳で駆けてくる少年が見えてきだし(くせ毛イメージ)、
次第に小林賢太郎演じる「うるうびと」の深い心の奥も見えてきて…。
ケラケラ笑わされていたはずが、ドラマティックなまでに雄弁なチェロの音色に涙が溢れていた。
Potsunenならば、さらにひと捻り…となりそうだったけど、こういう展開も好き。
頭の中で勝手にひと捻りできる余情にいまだ囚われています。
それにしても小林賢太郎
思考もセンスも声もアドリブも影絵(!)も、全部好きでまいります。
(こんな気持の時にもやっぱりドクダミ、ですか? ねえ先生。)
それは、おかしくて、美しくて、少し悲しい、ある友情の物語。
うるう年のうるう日のように、「余りの1」が世界のバランスをとることがある。
これはカレンダーだけの話ではなく、人間もそう。
世界でたったひとりの余った人間「うるうびと」。
彼が少年と友達になれなかった本当の理由とは…。
小林賢太郎が贈る、大人のための児童文学。
脚本・演出・出演 小林賢太郎
音楽・演奏 徳澤青弦
反則技的によかった徳澤青弦さんのチェロ生演奏。
Potsunen時のAnagram Music